ちょっと失敗した話

アラフィフ元住宅営業マンのブログ、今回はちょっとした失敗談です。注文住宅の家づくりでは、大なり小なり「失敗」はあります。だって建て売りの家とは違い、注文住宅の場合はできあがりを確認することなくオーダーすることになるのですから。

リスクを受け入れる

上で書いたとおり、注文住宅の場合は「予定していた内容と違う」ことが起き得ます。誤解を恐れずに言えば、このリスクを飲めない人は建て売り物件の中から気に入る家を探すしかありません。言い換えれば、建て売りで満足できない人はリスクを背負ってでも注文住宅を建てることになります。

リスクヘッジ

そうは言っても、できることならリスクは無くしたいですよね?当然の話です。ではどうすればそのリスクを減らすことができるのでしょうか。その答えは実はとても簡単なことです。

納得できるまで聴く

そう、聴くだけなんです。建築業者によってスタンスはいろいろですが、私の勤めていた会社では営業が打ち合わせを主導していました。基本的に打ち合わせで話した内容は私の責任ですから、お客様に「理解できていますか?」と時々確認していました。建築業者によっていろいろですが、設計スタッフが主導するのが一般的のようです。いずれにしても紙の上での話し合いですから、できあがりの姿を確認するすべはありません。これが一番の問題です。同じ図面を見ていても、相手が実際の仕上がり通りの想像をしてくれているかどうかがわからないからです。

パースを活用する

この打ち合わせの中で生まれるズレを解消するためには、確認するほかに方法はありません。私は「売る側」でしたから、「大丈夫ですか?」「理解できていますか?」と確認していましたが、「買う側」の皆さんは「ここの仕上がりがよくわかりません」とか、「どんな仕上がりになりますか?」と聴きましょう。ほとんどの場合はパース図(疑似3Dのイラスト)を描いて説明してくれるはずです。

3Dソフトの活用

私もよくパースを描きましたが、画像のような3Dソフトも活用しました。これだとお客様も理解しやすいようで、「あぁ、こうなるんだ」と言っていただけました。もしかしたら私のパースが下手だったのかもしれませんね。いずれにしても、よくわからないことや気になっていることをそのままにしないでください。また「きっとこうなるんだろう」とか、「展示場と同じ仕上がりになるはず」などの自分勝手な解釈も禁物です。

安くてかっこいいものが見つかった!はずが・・・

さて我が家づくりでのちょっとした失敗というのは、手洗いシンクのお話です。我が家の1階はほぼ玄関土間です。「???」となっている方が多そうですが、玄関扉をくぐると約18畳の土間があります。これはバイクをしまうためのガレージを兼ねているからなんですが、メンテナンス作業の後に手を洗いたいので手洗いシンクを用意しました。

気に入ったデザイン

ついついデザインにも拘ってしまう質ですので、手洗いシンクひとつでもやはり「カッコいいもの」を探してしまいました(笑)。イタリア製ですが意外にもお値打ちだったんですよ。「これいいじゃん!」となって決めました。

意外なコスト

でも、ここで思いもしなかったことが発覚したのです。カッコよくて使い勝手も良さそうでしかもお値段も控えめだなんて最高だったのですが、この手洗いシンクは重いのです。一般的な手洗いシンクの2倍以上!の重さがあり、取り付ける壁の下地を強固なものにしなければなりませんでした。しかも施工時には3人がかりで作業する必要があるとのことで、作業料も5割増しになってしまいました。

小さなことでも確認を

家を建てるって、こんな小さなことの積み重ねなんです。とても楽しい作業ではありますが、楽しさに浮かれていると確認し忘れてしまうことがあります。できあがってしまってからでは取り返しがつきませんから、些細なことでも打ち合わせのうちに納得できるまで確認しましょう。

我が家づくり失敗談

今は別の仕事をしていますが、約10年間住宅の営業をしていました。退職の少し前にチャンスに恵まれ、土地を購入してマイホームを建てることができたんです。普段はお客様の家づくりをお手伝いしていましたので、みなさんに満足していただくために気をつけることがいくつもあり、マイホームづくりに活かすことができたと思います。

逆に、普段から気をつけていたにも関わらずマイホームづくりで失敗してしまったことが1つだけありますので、今回はこの失敗談を書きたいと思います。

プロの住宅マンの失敗

住宅営業として普段からお客様の家づくりをお手伝いする上でいろいろと気を遣っていたにも関わらず、我が家づくりで失敗してしまったこと。それはコンセントです。壁の中に配線を通し壁に穴を空けて固定するコンセントは、完成してから追加したり減らしたりするのが難しいものです。しっかりと検討しておかないと、数が足りずにタコ足配線になってしまったり、欲しい場所にコンセントがなくて延長コードが露出してしまったり・・・という残念なことになってしまいます

完成した家を売る建て売り住宅なら諦めもつきますが、間取りからすべてをオーダーして一からつくる我が家ですから、しっかりと検討して良かったと言える出来上がりにしたいものですね。

住宅営業時代に私がやっていたこと

・持っている家電製品をすべて書き出してもらう

・今後増える(増えそうな)家電も書き出してもらう

・それぞれの家電の置き場所、使う場所を決めてもらう

・その数と場所に合わせてコンセント設置計画を立てる

です。

たとえばリビングのテレビボードまわり。コンセントが要るのはテレビだけではありませんよね。録画機器としてブルーレイやハードディスクの入ったレコーダーをお使いでしょう。テレビに繋いで使うゲーム機器も電源が必要ですし、テレビボードの上でスマートフォンを充電するという方も少なくありません。音にこだわってオーディオシステムをテレビボードに仕舞うパターンやサラウンドシステムをお使いのかたもいらっしゃいます。

こうして数えてみると、少なくても3個、多い方では12個なんてケースもありました。最近はテレビを壁掛け設置にする方が多いので、テレビに隠れる位置にコンセントを配置する必要がありますし、レコーダー機器と繋ぐケーブルを壁の中に隠すトンネルを設ける必要もあります。

キッチンまわりもしっかり検討する必要があります。レンジやトースター、炊飯器、湯沸かしポットなどは定番ですが、これに加えてベーカリーやブレンダー、ミキサーなどの調理家電も電源が必要ですよね。しかも定位置が決まっていないものがすくなくありません。何パターンもの使い方をシミュレートしてコンセント位置を決める必要があります。素敵なキッチンも使い勝手が悪いキッチンもプラン次第なのです。

我が家の失敗

さて、では私の家づくりで失敗したコンセントは何だったのでしょうか?それは寝室と寝室につながるウォークインクローゼットです。家の中での生活を出来るだけ詳細にシミュレートしてコンセント位置と数を決めたのですが、就寝中のシミュレートを忘れてしまいました。寝室で使う家電品が思いつかず、とりあえずという感じで2個口を1ヶ所設定しただけだったのです。ところがいざ住んでみると、冬場には妻が加湿器や電気毛布を使いたいということになりました。1ヶ所つくっておいたものの位置が悪く、使い勝手の悪い配置になってしまいました。ウォークインクローゼットの中も、収納の中にコンセントは要らないだろうと思いきや、アイロンやプレッサーなどを使うために外から延長コードで引き込むことになってしまいました。

妥協をしない家づくり

一応プロの端くれだった私でも自宅をつくる際には見落としてしまいました。照明やコンセントの打ち合わせは家づくりのスケジュールの中では後半(というか終盤)に行いますので、疲れがでてきて「これでいいや」となりがちなんです。後で「失敗した!」とならないために、気持ちをしっかりと持って妥協せずに最後まで乗り切ってください。