住宅メーカー(建築会社)はどう選ぶ?

アラフィフ元住宅営業マンのブログ、今回は皆さんが直面する一番大きな問題「建築会社選び」について書きたいと思います。

一番の悩み

マイホームづくりを検討している人にとっての一番の悩みは「どうやって建築会社を選ぶか」ということではないでしょうか。実際、住宅営業をしていた頃も、お客様から「どうすれば良いですか?」とか「みなさんどうやって決められているんでしょうか?」という質問をいただいていました。

誰にもあてはまる正解は無い

「それ、私に聞きます?」と冗談のように返していましたが、本当に難しい質問なんですよね。なぜかというと、“客観的正解は無い”からです。経験値からお話ししますが、やはり10組のお客様がいれば、望まれる家は10通りあります。ひとつとして同じ家で良いご家族はありません。育った環境から刷り込まれた暮らし方や使い方、憧れからくる希望や要望、家族構成や趣味嗜好でもつくりたい家は変わります。ですから、“どなたにも当てはまる正解は無い”と言ってよいでしょう。ですがそれぞれのご家族にとっての正解はあるはずですから、それをどうやって見つけるかがカギになりますよね。

どんな家をつくりたいのか

では質問です。「あなたはどんな家が建てたいですか?」これ、住宅営業時代に一番始めにする質問でした。モデルルームで始めてお会いしたお客様にいきなりこの質問をします。帰ってくる答えは実にまちまちでした。

・地震に強い家

・快適に暮らせる家

・ランニングコストがかからない家

・広々空間の家

・カッコいい家

・変わった家(他には無い家)

etc

もちろんすべてを実現できれば理想ですが、上にあげた5項目だけでも相反する内容が含まれていますから、すべてを取り込むことは難しいのです。例えば「地震に強い家」と「広々空間の家」は真逆の存在と言えます。耐震性を高めると壁の量が増えることになりますので、大空間はつくりにくくなります。また「カッコいい家」などデザイン性を優先すると、形状が複雑になるのでランニングコストが上がる傾向があります。

私はこの段階で優先順位を付けてもらっていました。「必須」「優先度高」「優先度低」に分けることで方向性が見えてきます。その上で、自社で引き受けるべきか他社をおすすめするべきかを判断していました。こう書くと高飛車な意見に聞こえるかもしれませんね。相談にきているのに断るのかと。

住宅メーカーは万能ではない

住宅に限らず、同じジャンルの製品をたくさんのメーカーが作っていますよね。例えば自動車のメーカーは世界中にたくさんあります。日本だけでも11社あり、その中でもたくさんの車種があります。家電製品もそうです。スマートフォンひとつとっても、たくさんのメーカーが多くの製品を作っています。高性能、高機能、軽量、使いやすくかわいくてカッコよくて・・・など様々な要望を満たす上に値段が安い製品が存在するならば、きっとそれだけが売れるでしょう。でも実際には、高性能を求めればコストは上がりますし重量もかさみます。当然、「そんなに高機能でなくても良いから小さくて軽いのが良い」とか、「予算の中でできるだけ高機能なもの」などの要望が生まれます。

得手不得手が存在する

建築会社側の考え方も多種多様で、得意・不得意が存在するのです。

・できるだけ自由な発想でできるだけ多くの要望に対応したい

・ある程度規格化して、コストコントロールと製品としての精度を確保したい

・地震大国日本だから、何よりも耐震性重視

・住宅は一つの「芸術作品」住みにくくてもデザイン優先

ちょっと極端な書き方をしましたが、これくらいの幅があるんです。自由度を上げると事前に準備できることが少なくなるので、コストを抑えることが難しくなります。逆にある程度規格化することで主要な部品を事前に大量に準備でき、コストを抑えることが可能になります。耐震性を重視すると壁や柱が増えるので、間取りの自由度は下がります。デザインばかりを優先すると、使い勝手が悪くなったり耐久性が下がることがあります。

自分たちはどんな家が欲しいのか

ですから私の提案は、まずしっかりと要望を書き出す。具体的なことでも抽象的なことでも、大きなことでも小さなことでも、とにかく思いつくだけ書き出します。次に優先順位を付けます。「絶対に実現したいこと」「できれば欲しいもの」「妥協してもよいこと」などです。まずは自分たち建てたい家をしっかりと把握しましょう。次回は予算の考え方について書きたいと思います。